スマブラの音楽はいいぞ
どうも、久しぶりのブログ更新です。
先日、スマブラSPのダウンロードコンテンツ第8弾として、セフィロスが発表されましたね。発売から2年たった今でも話題に事欠かないゲームです。
その中でも私が今回取り上げたいのは、スマブラの”音楽”についてです。
先日セフィロスとともに追加された楽曲のセットで、ついにスマブラに実装されている楽曲数が1000を超えました。実際に試合中に聴ける楽曲はこれより少し下回りますが、それにしても想像を絶する楽曲の多さです。。。
そして、8月に行われたアップデートVer.8.1により、戦場、小戦場、大戦場、終点にてスマブラ以外のシリーズの楽曲も試合中に流せるようになりました。これにより今まで1on1を主流に遊んできた方々も様々な楽曲に耳を傾ける機会が増えたのではないかと思います。(桜井さん本当にありがとう)
そこで、音楽大好きな私が、スマブラに収録されている楽曲でこれはぜひ聴いてほしい!試合で流してほしい!と思っているものを何曲かご紹介したいと思います。
Break Free(Lead the Way)
スーパーマリオ オデッセイのメインテーマ"Jump Up, Super Star!"と対をなす、もう一つのボーカルソング。物語の終盤に流れてきます。
ジャズ調のメインテーマとは異なり、こちらはアップテンポなロック調でまとめられています。最初に流れてくるギターのフレーズがたまらないです。
あまり書いてしまうと原作のネタバレになってしまうので詳しくは言えないのですが(そこまでネタバレを気にする作品でもない気がする)宿敵の二人が最後協力して困難に立ち向かうのは感動しましたね。もう二人仲いいだろ。
歌詞の内容も「ブロックを壊したら」「フラッグ(旗)を掴む」「跳ねる駆ける周る 風を頼りに (導かれて)」と、マリオ自身の感情を歌っています。
原作には日本語版も収録されています。個人的にはそちらのほうが好みなのでよかったら聴いてみてください。
ファイアーエムブレム 風花雪月 メインテーマ
編曲担当:本田 晃弘 出展:ファイアーエムブレム 風花雪月
有料追加コンテンツ第5弾として参戦したベレト/ベレス先生。現時点の参戦ファイターの中で一番新しく発売されたファイアーエムブレム 風花雪月の主人公です。
原作ではゲームが始まってすぐに3つのクラスのいずれかの担任になります。どのクラスを選ぶか、はたまたあるクラスではストーリー途中の分岐点を気づけているかどうかでストーリーが大きく異なります。ある事件をきっかけにその3つのクラスを巻き込んだ戦争に発展するのですが、いずれのルートも昔馴染みだった人と反目しあうことになります。自らの理想のために、あるいは憎しみのために…。それぞれの理由で敵対する人たちを容赦なく切り伏せていかなければいけません。ストーリーを周回していくと、前のルートで仲間だった人を殺さなければならない場面にも遭遇します。
そんなゲームのメインテーマ。抑揚の強いオーケストラからのFEのメインテーマ。そして極めつけの”フレスベルグの少女”。もうてんこ盛りですね。このゲームを見事に表したアレンジに脱帽しました。
この楽曲をアレンジしたのは本田 晃弘さん。メタルギアシリーズの音楽を制作している方で、今作の私の推しコンポーザーさんです。彼は他にも砦のボス(スーパーマリオ3)、デスマウンテン(ゼルダの伝説)、宿命~炎(ファイアーエムブレム覚醒)などのアレンジも担当しています。
そして、1on1を頻繁に遊ぶ方々ならなじみ深い戦闘!四天王/戦闘!ソルガレオ・ルナアーラ(ポケットモンスター サン・ムーン)のアレンジも本田さんです。
こういった、編曲家からスマブラのアレンジ楽曲を見てみるのも面白いかもしれませんよ。思わぬ共通点が見つかるかもしれません。
シティトライアル
編曲者:岩垂 徳行 出展:カービィのエアライド
2003年に発売され、今なお根強い人気を誇るモンスタータイトル「カービィのエアライド」。Amazonの中古販売でいくらで売られているか確認した所、いまだに4000~9000円でした。マジかよ。
その中でもレースより人気が高かったんじゃいかなと思うゲームモード、シティトライアル。約5分間の間、様々なマシンを乗り継ぎながら街に散らばった強化アイテムや3つに分離された最強のマシン、ドラグーンやハイドラを回収し、強化されたマシンで最終的にランダムで指定されるミニゲームに勝利すると勝ちというパーティゲーム。エンジョイでも楽しいし、ガチを極めようとすると奥が深いという、まさしく桜井政博さんが作ったゲームだなあと感じます。(数年前にとある宅オフで久しぶりに遊んだら、エアライドガチ勢にぼこぼこにされました)
そんなパーティゲームのBGMが、今作で新しくアレンジされて収録されています。編曲を担当したのは岩垂 徳行さん。メタナイトの逆襲(星のカービィ スーパーデラックス)やミラの加護とともに(セリカマップ1)(ファイアーエムブレム 外伝)のアレンジも担当しています。
原曲の勢いはそのままに、対戦会に合うようにアレンジされていてとても好きです。主旋律の楽器がフルート(?)→ヴァイオリン→オーケストラ→トランペット→ギター…とどんどん変わっていくのも聴いていて飽きないです。
今作のカービィの楽曲はCROWNED(星のカービィ Wii)や狂花水月(星のカービィ トリプルデラックス)など戦場や終点の雰囲気にも合う楽曲が多く収録されていてうれしい限りです。
バンジョーとカズーイの大冒険:タイトル
編曲担当:高田 雅史 出展:バンジョーとカズーイの大冒険
有料追加コンテンツ第3弾として参戦したバンジョー&カズーイ。権利の問題やらで参戦が難しいとされていたファイターですが、見事に参戦を果たしましたね。海外勢からの人気は絶大なようで、参戦ムービーのジクソーが転がるシーンで発狂している海外Youtuberを多く見ました。那覇!
Banjo Kazooie/Dragon Quest in Smash Ultimate REACTION
一番好きなリアクション動画
原作のオープニングではバンジョーとカズーイ、そしてバンジョーの妹であるチューティとマンボ・ジャンボが楽器を演奏するのですが、今回はその楽曲が高田 雅史さんによってアレンジされています。高田 雅史さんはダンガンロンパシリーズの楽曲で有名です。
原曲のチープな雰囲気は壊さず、ギターやドラムなど様々な楽器が加わりより豪華に仕上がっています。
ここからめちゃくちゃ脱線します。
今回の楽曲、51秒から忙しいドラムのリズムから少しゆったりしたリズムに変わります。これはトラップと呼ばれる、2010年代から流行り始めたリズムの刻み方です。
星野源 – Pop Virus (Official Video)
星野源さんのこの楽曲もトラップが使われています。
もし、トラップについて詳しく知りたい方がいましたら「トラップ ヒップホップ」で検索してみてください。
近年の音楽の流行りとされているトラップという手法が、1998年に発売されたゲームの音楽のアレンジで使用されていることに、これはスマブラでしか成しえないことだよなあと感動を覚えます。
ターくんと北ピー:餓狼伝説2
有料追加コンテンツ第4弾として登場したテリー・ボガード。1991年に発売された格闘ゲーム「餓狼伝説」の主人公です。彼がDLCとして参戦したときに追加された楽曲は全部で50曲。餓狼伝説シリーズだけではなく、KOFやサムライスピリッツ、メタルスラッグなどSNK全体の作品の楽曲を取り入れた非常にスペシャルな構成になっています。
シリーズ2作目となる「餓狼伝説2~新たなる闘い~」に出てくるキャラクター、ビッグ・ベアのテーマソング、ターくんと北ピー。もともとは初代餓狼伝説に収録されていた”勇者雷電”のアレンジ版で、どちらもプロレスラーの入場曲を彷彿とさせるハードロック調の曲です。
スマブラにおいて編曲を担当したのは高濱 祐輔さん。スマブラX時代からアレンジに参加しており、担当した曲はお城BGM/砦のボス(マリオワールド/マリオ3)、タルタル高原(ゼルダの伝説 夢を見る島)、vs.リドリー(スーパーメトロイド)など多数に及びます。
漢くさい暑苦しいパワーアップされたギターサウンドとシンセサイザーがこれからの激闘を予感させてくれる最高のアレンジです。最後のアレンジが個人的にかなり好み。
先日関東にて行われたRush Gaming所属のスマブラプレイヤー、keptさん主催の招待制オフライン大会、Eastern Powerhouse Invitational(通称EPI)。この大会で行われたつー選手vs
【EPI FINAL】勝者側1回戦 つー vs SNB|takera【スマブラSP】
こういったガチを極めるような大会のシーンでも、曲は非常に重要な役割を果たしていると思います。
スカイアリーナ
出展:ARMS
両腕をバネのように伸ばし闘う対戦型アクションゲーム「ARMS」。Switchが発売されてまだ間もない初期に発売されました。
スプリングマンやリボンガール、そしてスマブラにも参戦したミェンミェンなど、様々なキャラクターが登場しますが、一人用ゲームモード「グランプリ」の最終戦の相手と立ちはだかるのが、ARMS協会 ビッグボスのマックスブラスです。発売当初はNPCとしての参加で実際に使えはしなかったのですが、後のアップデートで使えるようになりました。そしてスカイアリーナはマックスブラスのホームステージであり、彼のメインテーマでもあります。
重厚感のあるギターサウンドやブラス、緊張感を強めるストリングスのサウンドが大きな壁に立ち向かうようで闘争心を掻き立てられるようです(まあ実際試合途中で壁みたいに筋肉ムッキムキになって殴りかかってくるんですけど)。
それと、ARMSシリーズ全体に言えることなのですが、やはりパーカッションが印象的ですね。ステージBGMの他にも原作内のジングルなどのあらゆる場面でパーカッションが使われています。
『ARMS』では、ゲームとして競技大会の熱気やお祭り感を演出したいという方針がありました。この方針を踏まえて、サウンド全体として音楽と効果音いずれにもパーカッションを多用するというアプローチをとりました。
新卒採用:職種紹介:サウンド系 - ゲームサウンドが出来上がるまで|採用情報|任天堂
このような細かい工夫にもこだわっているのが、任天堂の強みだなあと感じます。
Glide
編曲担当:橋本 大樹 出展:Mineclaft
まさかの参戦となったMineclaft。2億本の売り上げを達成した世界で最も売れているゲームなのでそう考えるといつ参戦してもおかしくなかったですね。
スマブラの参戦と同時に7曲のMineclaftの楽曲が追加されたのですが、スピンオフシリーズの楽曲が中心となっています。
本編とは別のミニゲームに収録されているグライド。スティーヴの上必殺技にも使われているエリトラを使って、目的地までいかに速く滑空できるかを競うゲームです。
編曲を担当したのは橋本 大樹さんで、他にもマンボまうんてん(バンジョーとカズーイの大冒険)などの編曲を担当しています。
原曲よりはマリンバやバスドラム、ピアノといったシンプルな構成でゆったりとした雰囲気でしたが、アレンジではテンポが速まり、ギターやヴァイオリンを加えより疾走感を味わえる様に仕上げています。スネアのビートが所々で変わっていくのも飽きさせないですね。
何より戦場や小戦場の雰囲気とかなりマッチしているので今後の大会シーンでも流れてくる機械は増えるのではないかなと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?今回7曲を取り上げましたが、これ以外にも様々な魅力が詰まった楽曲がたくさん存在します。何しろ1000曲ですからね。
そしてまだ有料追加コンテンツはあと第3弾残っていますから曲ももっと追加されていくことでしょう。どのシリーズが来るのでしょうね?もしかしたら超有名なあの曲がスマブラでアレンジされて聴ける…なんて可能性もまだ十分にあり得ると思います。現にMEGALOVANIAもToby Foxさんによってセルフアレンジされてますしね。
本当にスマブラは異常で、あらゆるゲームコンテンツが一つに収束した”なにか”になりつつあります。
こんな共演普通あり得ませんからね。
今後もしばらくはスマブラを存分に楽しめるだろうと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。少しでもスマブラの音楽について伝えられたら、又、スマブラの音楽に興味を抱くきっかけになれば幸いです。
大会に参加するようなガチ勢の方々も、友達とわいわい遊ぶのが好きな方々も、是非スマブラの中でお気に入りの一曲を見つけ出してください。
また気が向いたら書きます。それでは。
み
みずたまです。何の気なしにブログ作りました。大したこと書かないですけどそれでも見たい人は見てくださいね。